はちどりstory

私の空き家再生物語〜奇跡のはちどり食堂のはじまり その2〜

一軒の物件との出会いからたくさんの奇跡の物語がはじまっていく

「この風をもっとたくさんの人に感じてほしい」

ふとそんな風に思った時、どんどん動き出していきました。

会社をクビになって
すぐにでも仕事を見つけて働いていかなければいけないのに、ここで食堂をやりたいと思いました。

でもお金はない。

やりたいけど無理だよな、、、、って思っていたけど、「ここで食堂をやったらいいと思う!」と言って協力してくれる人たちがたくさん集まってきてくれました。

みんなで作るはちどり食堂


友人が大工さんを紹介してくれて
不動産で働いていた同僚や友人たちが手伝ってくれて
私の不安をよそに、はちどり食堂オープンに向けてどんどん物事が進んでいきました。

静岡から来てくれた大工さん

厨房の工事

築50年以上の物件でキッチンは古かったので床板をはがして土間のようにしようと思ったら、床板の下にまた床板があって、それがとてもいい感じ。
きっと何十年も眠っていたであろう床板。
一部痛んでいるところがあったのでそこだけ直してあとはそのままに。
足触りっていうのかな
それがとってもよかった。

厨房に手洗い場を作らなくてはいけないけど、場所がなく小さいものでないと置けなくて小さいものを探したけど、結構高い。

「手洗い場にそんなにお金を使えない、、、、」って言ったら大工さんがホームセンターでプラスチックの入れ物を買ってきて手洗い場になるものを作ってくれた!!

ありがたい!!

保健所の人には「これ!?」って言われ「ダメじゃないけど、、、、、」ととりあえずOKをいただきました✌️

テーブルは一枚板の木材を買ってきて作ってくれました

下駄箱作り

私ははちどり食堂の看板作り

近所に材木屋さんがあってそこで良さげな板を買ってきて磨いているところ。

なんの木だったかな?
硬くて磨くのも一苦労
木が硬いってこういうことか、、、、と思いながら汗を流して自分のお店を作っていくのは楽しかった。

みんなが手伝ってくれた。

小さな子供達と一緒に。

お金がないからできることがたくさんあった

以前、結婚していた時に旦那の実家の食堂を一緒にやっていて、食堂はこういうもの、食堂にはこれがあるものって思い込みがあったのですよね。
私にとってその時の食堂が基準となって最初はあれもなきゃいけない、これもなきゃいけないって思っていたけど、融資が通らず、お金がなくてあれも買えない、これも買えない、食堂ができないって思ったけど、でもよくよく考えてみると「なくちゃいけない」って思っていたものはほとんどなくても大丈夫ということに気づきました。
大工さんの支払いは分割払いにしてもらって
食器や厨房機器、机や備品などはネットやリサイクルショップで安いものを見つけカードで分割払いで買って
「お金がない!」「無理!」って思っていたけど、なんとかなったんですよね。

お金がなかったことでたくさんの知恵が出てきました。

たくさんの工夫をしました。

たくさんの人の力を借りました。

それが最高に楽しかった。

頭がパンクしそうなほど悩んだこともたくさんあったけど、問題が出てくるたびに助けてくれる人が現れた。

はちどり食堂はたくさんの人の応援があってオープンすることができました。

会社をクビになって、新しく越した家で食堂をやろうと思って約2ヶ月ではちどり食堂はオープンすることができました。

ここには書ききれないほどの奇跡の連続でした。

でも奇跡は突然やってきたのではないのです。

小さなひとしずくをあちこちで落とし続け、自分ができることを一生懸命やっていたら
ちゃんと見てくれている人がいて、応援してくれる人たちがたくさん集まってきてくれたのです。

目立たなくてもいい
誰かに評価されなくてもいい

それでも自分が大切なものを大切にして、自分ができることを一生懸命やっていたら必ず見てくれている人がいて、応援してくれる人も必ず現れる。

お金はあったらあったほうがいい。
でも、お金がなくてもできることはたくさんある。
お金がないときはそのことに気づく時なんですよね。

奇跡奇跡の連続だったオープン準備でしたが、これはただの序章でした。

オープンしたら、さらに私は奇跡を体験していきました。

2010年9月28日 はちどり食堂オープン

つづく

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